不本意ですが、天才パイロットから求婚されています~お見合いしたら容赦ない溺愛に包まれました~【極甘婚シリーズ】
「ねぇ、私……怒っているんだけど?」
それなのに、なんで嬉しそうにしているわけ?
「わかってるよ。……だから嬉しいんだ」
「どういう意味?」
その答えを聞く前にちょうど出口についてしまい、私たちに気づいた店員が駆け寄ってきた。
支払いかと思い、半分出そうとしたが大翔がすでに支払いを済ませてくれていたようで、丁寧な見送りを受けて店を出てエレベーターに乗った。
「ごめん、大翔。ごちそうになっちゃって」
お金を出すと言っても、いいと頑なに拒否されてしまったのだ。
「誘ったのは俺なんだから気にしなくていい」
「でも……」
料理が料理だけに、けっこうな金額だったはず。
「じゃあ今度、桜花のオススメの店に連れていってくれよ」
エレベーターが一階に着くと、大翔はドアを押さえてくれた。私を先に下ろしてくれたさり気ない気遣いに一々ドキドキしてしまう自分が憎い。
「桜花がよく行く店でもいい。好きな物が食べられるところでもいいし。……桜花のことならなんでも知りたいからさ」
「なんでもって……どうするの? 大翔が嫌いな物を私が好きだったら」
それなのに、なんで嬉しそうにしているわけ?
「わかってるよ。……だから嬉しいんだ」
「どういう意味?」
その答えを聞く前にちょうど出口についてしまい、私たちに気づいた店員が駆け寄ってきた。
支払いかと思い、半分出そうとしたが大翔がすでに支払いを済ませてくれていたようで、丁寧な見送りを受けて店を出てエレベーターに乗った。
「ごめん、大翔。ごちそうになっちゃって」
お金を出すと言っても、いいと頑なに拒否されてしまったのだ。
「誘ったのは俺なんだから気にしなくていい」
「でも……」
料理が料理だけに、けっこうな金額だったはず。
「じゃあ今度、桜花のオススメの店に連れていってくれよ」
エレベーターが一階に着くと、大翔はドアを押さえてくれた。私を先に下ろしてくれたさり気ない気遣いに一々ドキドキしてしまう自分が憎い。
「桜花がよく行く店でもいい。好きな物が食べられるところでもいいし。……桜花のことならなんでも知りたいからさ」
「なんでもって……どうするの? 大翔が嫌いな物を私が好きだったら」