不本意ですが、天才パイロットから求婚されています~お見合いしたら容赦ない溺愛に包まれました~【極甘婚シリーズ】
わらび餅を食べながら大翔の様子を窺っていると、そんな気がしてきた。私の記憶だって曖昧なものだし、勘違いだって可能性もある。あまり気にしなくてもいいよね。
そう自分に言い聞かせて、美味しく完食した。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさま。桜花の好きな物を食べられてよかった」
不意打ちの甘い言葉に飲んでいた抹茶を吹き出しそうになって、慌てておしぼりで口元を拭いた。
「あのさ、あまりそういうことは言わないでくれない?」
ジロリと睨みながら言うと、大翔は頬杖をついて意地悪な顔になる。
「そういうことってどういうこと?」
「わかってるでしょ?」
「わからないから説明してくれよ」
ここでムキになったら大翔の思うツボだとわかってはいるけれど、どうしても苛ついてしまう。
「私がムキになって怒ったり照れたりするのを見て楽しむのを止めてって言ってるの」
怒っていると伝えたくて刺々しい声で言ったものの、大翔は口を手で覆って必死に笑いをこらえる。
「ねぇ、私の話をちゃんと聞いてた?」
そう自分に言い聞かせて、美味しく完食した。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさま。桜花の好きな物を食べられてよかった」
不意打ちの甘い言葉に飲んでいた抹茶を吹き出しそうになって、慌てておしぼりで口元を拭いた。
「あのさ、あまりそういうことは言わないでくれない?」
ジロリと睨みながら言うと、大翔は頬杖をついて意地悪な顔になる。
「そういうことってどういうこと?」
「わかってるでしょ?」
「わからないから説明してくれよ」
ここでムキになったら大翔の思うツボだとわかってはいるけれど、どうしても苛ついてしまう。
「私がムキになって怒ったり照れたりするのを見て楽しむのを止めてって言ってるの」
怒っていると伝えたくて刺々しい声で言ったものの、大翔は口を手で覆って必死に笑いをこらえる。
「ねぇ、私の話をちゃんと聞いてた?」