不本意ですが、天才パイロットから求婚されています~お見合いしたら容赦ない溺愛に包まれました~【極甘婚シリーズ】
「ねぇ、どうして私とお見合いをしたの?」
「それはもちろん相手が桜花だったからだよ」
「会ったこともないのに?」
「あぁ。ずっとじいさんから桜花の話は聞いていたし、写真も見せてもらっていたから」
たしかに上杉のおじさまは私が新作の着物を着て店先に立つたびに、可愛いからと言って写真を撮っていた。
じゃあそれを大翔は見て私を知っていたってことなの?
「でもそれだけで会ってすぐに結婚したいと思うのはおかしいんじゃない? なにか私と結婚しなくちゃいけない理由があるんでしょ? 例えば結婚相手を早く見つけないと、上杉のおじさまの決めた相手と結婚させられるとか。それが嫌だから私と結婚する意志があるって示して、結婚させられないための時間稼ぎをしているんじゃない?」
自分で言っていて、だんだんとそんな気がしてきた。
「私だったら絶対に自分を好きにならないって自信があるんでしょ? だから必死に思ってもいない愛の言葉を囁いて、アタックしているアピールをしているんじゃない?」
絶対にそうだ!と謎の自信を持って聞き、どんな返事がくるかと緊張する私を見て大翔は目を瞬かせた。そして次の瞬間、店中の人の視線が集まるほど大きな声を上げて笑いだした。
「アハハッ! 桜花、お前っ……! どれだけ想像力が豊かなんだよ」
「どうして笑うの? あながち間違っていないでしょ?」
「それはもちろん相手が桜花だったからだよ」
「会ったこともないのに?」
「あぁ。ずっとじいさんから桜花の話は聞いていたし、写真も見せてもらっていたから」
たしかに上杉のおじさまは私が新作の着物を着て店先に立つたびに、可愛いからと言って写真を撮っていた。
じゃあそれを大翔は見て私を知っていたってことなの?
「でもそれだけで会ってすぐに結婚したいと思うのはおかしいんじゃない? なにか私と結婚しなくちゃいけない理由があるんでしょ? 例えば結婚相手を早く見つけないと、上杉のおじさまの決めた相手と結婚させられるとか。それが嫌だから私と結婚する意志があるって示して、結婚させられないための時間稼ぎをしているんじゃない?」
自分で言っていて、だんだんとそんな気がしてきた。
「私だったら絶対に自分を好きにならないって自信があるんでしょ? だから必死に思ってもいない愛の言葉を囁いて、アタックしているアピールをしているんじゃない?」
絶対にそうだ!と謎の自信を持って聞き、どんな返事がくるかと緊張する私を見て大翔は目を瞬かせた。そして次の瞬間、店中の人の視線が集まるほど大きな声を上げて笑いだした。
「アハハッ! 桜花、お前っ……! どれだけ想像力が豊かなんだよ」
「どうして笑うの? あながち間違っていないでしょ?」