不本意ですが、天才パイロットから求婚されています~お見合いしたら容赦ない溺愛に包まれました~【極甘婚シリーズ】
兄はとにかく雪乃さんのことが大好きで、妊娠が発覚して安定期に入るまでは四六時中雪乃さんの心配をしていた。
「ふふ、そうかもしれないわね」
笑って言うけれど、雪乃さんのことになると兄は少々面倒になるから見ているほうも正直鬱陶しい。
それを前に雪乃さんにコソッと言ったところ、「そんなところが好きなのよ」なんて惚気られてしまったけれど。
「桜花ちゃんは今日はたしか大翔君とデートだったよね? どう? 楽しかった?」
家に入ってキッチンで一緒に買ってきたものを冷蔵庫の中にしまいながら聞かれた瞬間、ピクッと身体が反応する。
「楽しかった、のかな?」
なぜか疑問形で答えた私に、雪乃さんは微笑ましい目を向けるものだから居たたまれなくなる。
「そうだ、大翔がお土産にわらび餅を買ってくれたんです」
「それって和田の?」
「はい」
雪乃さんも兄に連れていってもらって、すっかりと和田のわらび餅の虜になってしまった。
「嬉しい、じゃあ栄臣とおばあ様が帰ってきたらみんなで食べよう。きっとふたりとも喜ぶわ。とくに栄臣はわらび餅に目がないからね」
「ふふ、そうかもしれないわね」
笑って言うけれど、雪乃さんのことになると兄は少々面倒になるから見ているほうも正直鬱陶しい。
それを前に雪乃さんにコソッと言ったところ、「そんなところが好きなのよ」なんて惚気られてしまったけれど。
「桜花ちゃんは今日はたしか大翔君とデートだったよね? どう? 楽しかった?」
家に入ってキッチンで一緒に買ってきたものを冷蔵庫の中にしまいながら聞かれた瞬間、ピクッと身体が反応する。
「楽しかった、のかな?」
なぜか疑問形で答えた私に、雪乃さんは微笑ましい目を向けるものだから居たたまれなくなる。
「そうだ、大翔がお土産にわらび餅を買ってくれたんです」
「それって和田の?」
「はい」
雪乃さんも兄に連れていってもらって、すっかりと和田のわらび餅の虜になってしまった。
「嬉しい、じゃあ栄臣とおばあ様が帰ってきたらみんなで食べよう。きっとふたりとも喜ぶわ。とくに栄臣はわらび餅に目がないからね」