口に甘いは腹に毒
🍰🍰🍰🍰🍰
⟡
⟡
週明けの月曜日。
学校に着くなり、トイレへ行くふりをして玉露くんから逃げた。
「……はあ」
個室で息をつく。
……うまく、振る舞えてたかな。
いつも通り、よりも言動に気を付けたわたしになれてただろうか。
玉露くんの気持ちを聞いて、問題がなかった。
めでたしめでたし。
──なぜなら問題はわたしにあったから。
ポケットからスマホを出し、メッセージを確認する。
『うまくやれたか?』
『はい』
デートが終わり、玉露くんとも別れた後に来た那由多先輩とのやり取り。
『やれてないんだろ』
『そんなことないです』
『すっきりしてる返事じゃない。気になること残して解散しただろ』
なぜかこっちの心境を当ててくるから、苦笑が出るほどだった。
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週明けの月曜日。
学校に着くなり、トイレへ行くふりをして玉露くんから逃げた。
「……はあ」
個室で息をつく。
……うまく、振る舞えてたかな。
いつも通り、よりも言動に気を付けたわたしになれてただろうか。
玉露くんの気持ちを聞いて、問題がなかった。
めでたしめでたし。
──なぜなら問題はわたしにあったから。
ポケットからスマホを出し、メッセージを確認する。
『うまくやれたか?』
『はい』
デートが終わり、玉露くんとも別れた後に来た那由多先輩とのやり取り。
『やれてないんだろ』
『そんなことないです』
『すっきりしてる返事じゃない。気になること残して解散しただろ』
なぜかこっちの心境を当ててくるから、苦笑が出るほどだった。