口に甘いは腹に毒
「怖くなったから、すっきりしないで終わるのか?」
「え、あの……」
「ああ、悪い。文字より、直接話す方が楽で好きなんだ。メッセージの続きを話したい」
文字打つのが面倒になったから、一旦簡素に終わらせたってことだったんだ。
顔を見られちゃ言い訳もできないし……敵わないなあ。
「すっきりしないのは……わたしの求める答えが返ってこなかったってだけなんです」
「それは仕方ないな。他人の言動はコントロールできない」
「……はい」
第三者に言われてしまっては、納得する他ない。
「怖いっていうのはなんだ?」
わたしが最も危惧すること。
どうしようもないわたしと一緒にいてくれるのなんて、彼だけだった。
「玉露くんに嫌われたくないんです……。わたしには玉露くんしかいないから……」