口に甘いは腹に毒
・
・
わたしの三つ隣にある玉露くんの家。
自分の家より足はそっちへ向いていた。
「はあっ、はあ、ぎょくろくんっ……」
インターホンを押す。
「はやくでてっ……お願い」
カチ、ピンポーン、カチ、ピンポーン、カチ、カチ、カチカチカチ、ピンポーン。
インターホンを押す。何度も何度も。
迷惑なんて考える余裕はない。
一秒でもすぐに安全を。安寧を。安心を。
「なに苹果ちゃん、何回も押されたらびっくりする……、え」
インターホンの応答より先に玄関扉から玉露くんが現れる。
カメラで確認できる位置にいたから来てくれたのだろう。
玉露くんは様子のおかしなわたしに目を見開き、こちらへ歩み寄ってきた。
「どうしたの、なんか急いで、」
「玉露くんっ……」
「!」
不安が爆発した末、玉露くんの胸に飛び込んだ。
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わたしの三つ隣にある玉露くんの家。
自分の家より足はそっちへ向いていた。
「はあっ、はあ、ぎょくろくんっ……」
インターホンを押す。
「はやくでてっ……お願い」
カチ、ピンポーン、カチ、ピンポーン、カチ、カチ、カチカチカチ、ピンポーン。
インターホンを押す。何度も何度も。
迷惑なんて考える余裕はない。
一秒でもすぐに安全を。安寧を。安心を。
「なに苹果ちゃん、何回も押されたらびっくりする……、え」
インターホンの応答より先に玄関扉から玉露くんが現れる。
カメラで確認できる位置にいたから来てくれたのだろう。
玉露くんは様子のおかしなわたしに目を見開き、こちらへ歩み寄ってきた。
「どうしたの、なんか急いで、」
「玉露くんっ……」
「!」
不安が爆発した末、玉露くんの胸に飛び込んだ。