愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
 触ることと触られることがこんなに違うだなんて思わなかった私が動揺して思わず目を瞑ると、アルドが小さく笑った気配がした。

「お前でもそんな風になるんだな」
「なっ、なによっ、悪い!?」
「いや、可愛いなと思って」
「かわ……っ、ん、ひゃあ!?」

 私の胸を覆うように乗せていた手が突然動き、胸がふにゅりと形を変える。
 そのまま感触を楽しむようにアルドが何度も胸を揉んだ。

 揉まれる度、服越しの少しもどかしい刺激が私を襲う。
 今日こそと気合いを入れて着た夜着はいつもよりも薄く、あっという間に反応してしまった乳首がツンと夜着を押し上げた。

“や、やだ、こんな……っ”

 その事実に気付き、ハッとした私が焦って胸を隠そうとするがすんでのところでアルドの手がそれを阻止する。

 両腕をベッドに縫い付けられ、立ち上がった乳首が隠せない。
 その事実に羞恥を覚え思わず顔を背けると、さっきまでとは違う刺激が与えられてビクリと体が跳ねる。

 驚いて自身の胸元を見ると、アルドが私の胸に吸い付いていた。

「ひぁっ!?」
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