愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
 夜着の上から乳首を押し潰すようにくにゅくにゅと舌が動き、その度にぞくぞくと電撃が走ったような快感を覚える。

「ま、や、それダメ……っ!」
「痛い?」
「ちが、ぞわぞわって、ぞわぞわってしちゃうからっ」
「気持ちいいなら続行だな」
「――んぁッ!」

 さらりとそんなことを言った彼が私の夜着の胸元を引き下げると、両胸がふるりと溢れ出た。
 
“!”

 驚いたのも束の間、再びアルドが胸元へ顔を埋め彼の舌がそっと肌の上を這う。
 最初はわざと焦らすように乳輪の周りをゆっくりなぞったと思ったら、突然先端を強く弾く。

 さっきまでの布越しの刺激とは違い、その直接的な刺激に私の腰が甘く痺れた。

「ぁ、んんっ」
「セヴィーナのここ、触れて欲しそうに尖ってる」
「や、そんなこと言わな……あん!」

 私の反応をひとつひとつ確かめるようにアルドのアーモンドのような濃い色の瞳が私をじっと見つめながら、繰り返し与えられた刺激でぷっくりと熟れた先端を嬲る。
 
“見られてる”

 私の気持ちいいところを探るような視線を向けられるだけで、下腹部がじわりと熱を孕んだように感じた。
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