愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
 彼が私へと触れる度に体を駆け巡る快感は今までの人生とはかけ離れていて怖い。
 
 怖い、のに。


「アルド、アルド……!」

 じわりと涙が目尻に滲み、そのことに気付いたアルドがそっと舐めとる。
 その舌の熱さで彼が興奮しているのだと実感した私の胸を占めるのは、痛いくらいの甘さと喜びだった。

 
「痛くないように、ゆっくりするから」

 耳元でそう囁かれ、彼の掠れた吐息が頬を撫でる。
 それだけでもゾクゾクと全身が反応するくらい敏感になった私の秘部を割るように、ぬぷ、と彼の指が挿れられた。

 最初はゆっくりと浅いところを、そして徐々に私の奥まで。
 膣内を擦るように彼の指が抽挿すると、私のそこからはくぷりと蜜が溢れる。

 ゆっくりとナカを確かめるよう慎重に動かしていた彼の指が少しだけ強く動き、挿れられていた指がいつの間にか二本に増えていた。

「あっ、はぁ……、それ、ダメ、やぁ……っ」

 ぐちゅぐちゅとナカをかき混ぜながら二本の指がバラバラに動く。
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