愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
 ぐちゅりと彼のソコが私の蜜壺へとあてがわれ、ゆっくりとナカが押し広げられる。
 指よりも太く、少し弾力のあるソレが少しずつ奥へと挿入されると、メリッという鋭い痛みとそれ以上の異物感、圧迫感に襲われ上手く呼吸が出来なかった。

「セヴィーナ、大丈夫だから、ゆっくり息を吸って」
「ん、んぅう」

 痛みを堪えながらなんとか必死に呼吸をする。
 私が落ち着くまで何度も進むのを止めて馴染むまで待ってくれたお陰で、だいぶ時間はかかったが彼のモノが全て私のナカへと挿入された。

“お腹、重い……”

 落ち着くまで動かないでいてくれたお陰でそんなことを考える余裕が出来た私がそっと自身の腹部を撫でる。

 ここに彼のモノが挿っているのだと思うだけで、きゅうっと奥が熱くなった。

「ッ、締めるなばか……!」
「ば、ばかって何よ、ばかって……!?」

 反射的に言い返し視線を腹部からアルドへと戻すと、苦しそうに顔を歪めた彼がそこにいる。

“そうだ、男性側は張り詰めたままだと苦しいんだ”

 苦しさに耐え、動きたいのを我慢して待っていてくれるのも、全てはやっぱり私の為。
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