愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
「次はなんなのですか!」
“怒ってる!?”
ハッとして王女の方を見ると、怒りで顔を真っ赤にさせた彼女がプルプルと震えながら私を見上げている。
そして花びらを思ったよりも大量に集めてしまったからだろうか。
「あ、花びらが頭に積もってますよ」
「誰のせいだとお思いですか!」
「私のせいですッ! ごめんなさい!!」
つい事実を指摘した私にカッとアルドと同じアーモンドカラーの瞳を見開いた王女がギロリと睨む。
そんな彼女に私は思わず怯んでしまった。
「ちょ、ちょっと失敗しちゃったみたいよ、ミィナ」
「絶対ちょっとじゃないですよ!?」
こそっとミィナに耳打ちすると、相変わらず木の幹にしがみつきながら青い顔をしている彼女までが怒った顔で私を見る。
この状況に私が肩をすくめると、微かに笑う声がどこからか聞こえた。
“ここにいるのは私とミィナ、王女とクリストフ卿しかいないはずだけど”
怒っている王女が笑う訳もなく、高さに怯えながら説教をするミィナと当然私も違うとなれば、あとはクリストフ卿しかいない。
“怒ってる!?”
ハッとして王女の方を見ると、怒りで顔を真っ赤にさせた彼女がプルプルと震えながら私を見上げている。
そして花びらを思ったよりも大量に集めてしまったからだろうか。
「あ、花びらが頭に積もってますよ」
「誰のせいだとお思いですか!」
「私のせいですッ! ごめんなさい!!」
つい事実を指摘した私にカッとアルドと同じアーモンドカラーの瞳を見開いた王女がギロリと睨む。
そんな彼女に私は思わず怯んでしまった。
「ちょ、ちょっと失敗しちゃったみたいよ、ミィナ」
「絶対ちょっとじゃないですよ!?」
こそっとミィナに耳打ちすると、相変わらず木の幹にしがみつきながら青い顔をしている彼女までが怒った顔で私を見る。
この状況に私が肩をすくめると、微かに笑う声がどこからか聞こえた。
“ここにいるのは私とミィナ、王女とクリストフ卿しかいないはずだけど”
怒っている王女が笑う訳もなく、高さに怯えながら説教をするミィナと当然私も違うとなれば、あとはクリストフ卿しかいない。