愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
どこか楽しそうに笑い飛ばす彼に、責められていると感じたのは私が憶病になっていたからだと気付く。
彼はこんなことで怒るような人ではなかったのだと改めて実感した。
そしてこういう人だからこそ、正直に話してもいいんだとそう思った私が少しだけ躊躇いながら口を開いた。
「モニーク王女とクリストフ卿が幸せになる未来はないのかしら?」
「モニカとクリストフが?」
その突然の質問に一瞬ぽかんとしたアルドは、すぐに表情を険しくさせる。
「現状だと正直厳しいな」
ふぅ、と息を吐き背もたれに深く腰掛けたアルドは両腕を組んで表情を暗くさせた。
「シンプルに身分が釣り合っていない」
「そう、よね……」
「あと、モニカがいい子すぎる」
“え?”
私も気付いていた理由を言われ納得したのも束の間、重ねられた理由に唖然とする。
「私の聞き間違いかしら」
「いや。モニカが賢く可愛くいい子だと言った」
「シスコン度が増したんだけど!?」
彼はこんなことで怒るような人ではなかったのだと改めて実感した。
そしてこういう人だからこそ、正直に話してもいいんだとそう思った私が少しだけ躊躇いながら口を開いた。
「モニーク王女とクリストフ卿が幸せになる未来はないのかしら?」
「モニカとクリストフが?」
その突然の質問に一瞬ぽかんとしたアルドは、すぐに表情を険しくさせる。
「現状だと正直厳しいな」
ふぅ、と息を吐き背もたれに深く腰掛けたアルドは両腕を組んで表情を暗くさせた。
「シンプルに身分が釣り合っていない」
「そう、よね……」
「あと、モニカがいい子すぎる」
“え?”
私も気付いていた理由を言われ納得したのも束の間、重ねられた理由に唖然とする。
「私の聞き間違いかしら」
「いや。モニカが賢く可愛くいい子だと言った」
「シスコン度が増したんだけど!?」