愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
 依然私の胸を揉んでいる方の指先に少し力が籠ったと思ったら、指先でカリカリと先端を引っ掛かれる。
 舌と指で蹂躙され、止めどなく襲いかかるその快感を逃がすべく自然と私はベッドの上で仰け反ってしまった。

「なんだ、もっとして欲しいのか?」
「あっ、ちがっ、あぁん!」

 くすくすと笑うアルドがぢゅうっと一際強く乳首を吸うと、その刺激で腰がビクリと大きく跳ねた。

 足の指先にまで力が入り、無意識のうちにシーツを掴んでしまった私はビクビクと小刻みな甘い痺れに息を詰める。

“体が、奥が、凄く熱い……”

 視界が一瞬白く染まる。
 下腹部の奥に溜まった熱が苦しくもどかしい。
 
 早く触れて欲しいような、少し休ませて欲しいようなそんな感覚をぼんやりとしたまま感じていると、いつの間にかスルリと降りてきていたアルドの指先が私の蜜壺へと触れた。

「こっちは……あぁ、ちゃんと濡れてるな」
「きゃっ!」

 くち、と湿った音をたてた私のソコを布越しに指の腹で擦ったアルド。
 布越しのはずなのにくちゅくちゅと音がして、私は羞恥でどうにかなりそうだった。

「も、恥ずかしいから……!」
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