愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
「や、休ませて……」
「あぁ、終わったらな?」
「い、今っ、今私イったばかりでっ」
「まさか胸だけでもイけるなんて凄いな、セヴィーナは」

“ちがっ、誉めて欲しいんじゃないんだけど”

 いやこれは褒め言葉なのか? という疑問が一瞬頭を過った隙に、くち、と蜜壺に熱く猛ったモノがあてがわれた。

「待っ、あ、あぁ……っ」
「くっ、締め付けが凄いな」
「ひぁ、ぁああっ!」

 ぬぷ、とゆっくりナカを押し広げるようにしながらアルドが私の中に挿入ってくる。
 舌と指で十分慣らされていたとはいえ、まだ二回目。
 その圧倒的な異物感と圧迫感に息を詰めた。

「痛くはないか?」
「痛くはない、けど」
 
 奥まで挿入したアルドが少し苦しそうにそう聞いてきて、つい恨めしい気持ちになった私が下から彼をギロリと睨む。

「ば、バカバカバカ! 待ってって言ったじゃない!」
「あははっ」

“笑った!?”

 流石にこのタイミングで笑い出すとは思っていなかった私が唖然としていると、そっと彼の手が私の頬を撫でた。

「セヴィーナはそうやって怒ってる方がいいな」
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