愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
 差し込まれた舌に必死に吸い付くと、私のナカを抉るようにゴリゴリと内壁を彼のモノで強く擦られた。

「あっ、あぁっ!?」

 最奥まで挿入されているはずなのに、その更に奥を突くように押し込まれると、下腹部に溜まった熱が弾けるように強い快感が私を襲う。
 パチパチと視界の奥で星が散り、私の膣が収縮して彼のモノをぎゅうっと締め付けたことがわかった。

「っ、セヴィーナ……!」

 絶頂を迎えた私に促されるようにアルドも一瞬体を強張らせたと思ったら、ナカで彼のがビュクリと震えたことに気付く。
 熱い劣情が放たれるとじわりと奥が熱くなり、その感覚に胸が熱くなった。

 心地いい疲労感と、深く求めあい繋がったことで得る満足感。

 
 心が満たされたと感じるのは、きっと相手がアルドだからだ。
 そしてこの行為が幸福なものであるかはきっと、自分が相手をどう思っているかにもよるだろう。

“好きな人だから、よね”

 いつの間にか自分の中でこんなに気持ちが育っているだなんて思わなかった。
 そしてだからこそ、大事な人にもこの気持ちを味わって欲しいと強く思う。
< 160 / 340 >

この作品をシェア

pagetop