愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
“好きな人がいるのに、お互い想い合っているのに諦めるしかないだなんてやっぱりおかしいわ”


 私だって王族の一員で、だからこそ政略結婚の重要さや、時には感情を殺すべきだということも十分に理解はしている。

 だが必ずしもそれが必要ではない今ならば?


「クリストフ卿に、武勲があれば……」

 そしてだれよりも王女として立っている彼女が、ただのモニークでいたいと思うほどのことがあれば。


 そうすれば、きっと――
< 161 / 340 >

この作品をシェア

pagetop