愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
ふふ、と私が笑みを溢すのとは対照に呆れたような表情になる王女だが、彼女の纏う雰囲気が柔らかくて嫌がられてはいないのだとそう思った。
「それにしても、ここ数日入り浸りじゃない。お兄様はどうしたのよ」
「あー、それはその……アルドが、寝かせてくれないから避難して来たっていうか」
「ぶふっ」
さっきまで優雅に紅茶を飲んでいた王女が私の言葉に思い切り吹き出し、思わずきょとんとしてしまう。
“そんなにおかしなことを言ったかしら?”
私としては事実のみを言っただけ。
文字通りアルドが、夜通し“お説教”をしてくるせいで寝不足気味なのだ。
「まぁ、執務が終わってから時間を取るとそうなっても仕方ないのだけどね」
「ま、まぁお兄様は公務も忙しいですが……それでもそういう欲をその、持っておられるということは悪いことではありませんが、辛いならたまには断るのもいいと思います、わ、よ?」
「? 辛くても拒否なんて出来ないわよ。それにアルドのアレは私を想ってだと思うし」
何故か突然挙動不審になった王女に首を傾げる。
「それにしても、ここ数日入り浸りじゃない。お兄様はどうしたのよ」
「あー、それはその……アルドが、寝かせてくれないから避難して来たっていうか」
「ぶふっ」
さっきまで優雅に紅茶を飲んでいた王女が私の言葉に思い切り吹き出し、思わずきょとんとしてしまう。
“そんなにおかしなことを言ったかしら?”
私としては事実のみを言っただけ。
文字通りアルドが、夜通し“お説教”をしてくるせいで寝不足気味なのだ。
「まぁ、執務が終わってから時間を取るとそうなっても仕方ないのだけどね」
「ま、まぁお兄様は公務も忙しいですが……それでもそういう欲をその、持っておられるということは悪いことではありませんが、辛いならたまには断るのもいいと思います、わ、よ?」
「? 辛くても拒否なんて出来ないわよ。それにアルドのアレは私を想ってだと思うし」
何故か突然挙動不審になった王女に首を傾げる。