愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
下手に街へ出掛けて脱走なんて思われたら堪らない。
それら以外で私を知ってもらい味方を得るとすれば――
“やっぱり騎士の訓練よね?”
自分の中でそう結論を出した私が大きく頷いてミィナを見る。
「騎士たちの訓練所が見たいわ!」
「訓練所、ですか? ですが少々危険では……」
彼女が戸惑うのも無理はない。
実際に武器を持って騎士たちが訓練をしているため、迂闊に近寄るのは危険だからだろう。
また弾かれた剣などが飛んでくる可能性もある。
普通の貴族令嬢であればあまり進んで行きたい場所ではない。
だがジークと鍛錬を積み、実際に騎士たちに混じって訓練もしていた私なら話は別だ。
それに人質とはいえ一応は妃である私が直接観に行けば喜ぶはず。
あわよくば一緒に訓練し、汗水を流せば仲間意識も芽生えるかもしれない。
“リヒテンベルンではほとんどのメイドたちに無視されていたけど、騎士たちは挨拶してくれていたし。あと訓練着も持ってきてるし!”
「万一の時が私がミィナを守ってあげるから安心して」
それら以外で私を知ってもらい味方を得るとすれば――
“やっぱり騎士の訓練よね?”
自分の中でそう結論を出した私が大きく頷いてミィナを見る。
「騎士たちの訓練所が見たいわ!」
「訓練所、ですか? ですが少々危険では……」
彼女が戸惑うのも無理はない。
実際に武器を持って騎士たちが訓練をしているため、迂闊に近寄るのは危険だからだろう。
また弾かれた剣などが飛んでくる可能性もある。
普通の貴族令嬢であればあまり進んで行きたい場所ではない。
だがジークと鍛錬を積み、実際に騎士たちに混じって訓練もしていた私なら話は別だ。
それに人質とはいえ一応は妃である私が直接観に行けば喜ぶはず。
あわよくば一緒に訓練し、汗水を流せば仲間意識も芽生えるかもしれない。
“リヒテンベルンではほとんどのメイドたちに無視されていたけど、騎士たちは挨拶してくれていたし。あと訓練着も持ってきてるし!”
「万一の時が私がミィナを守ってあげるから安心して」