愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
「性格じゃなくて」
「本当さっきから意味わかんないこと言ってないで、もう舌出してよ!」

 話をぶった切るようにそう言うと、話すのをやめてアルドがチロッと舌を出す。
 差し出されたその舌に触れさせるようにそっと先端を当てると、なんだか背徳的なことをしているような気になってゾクリと体が震えた。

「ん、ん……」

 小刻みに体を動かし、乳首を弾くようにアルドの舌を使う。
 相変わらず私を見上げるアルドの視線から逃げるように顔を背けた私が小さく「吸って」とねだると、すぐにちぅっと吸われてビクンと体が跳ねた。

「あ、はぁ……っ」

 気持ちいい、でも物足りない。
 いつもはもっとしてくれるのに、吸いながら舌で弾いて捏ねるように弄びとめどない快感をくれるのに。

 そっと彼の右手を握り吸われている胸とは反対の胸を包むように触れさせる。

「こっちは揉んで。……ん、そのまま指先で先っぽカリカリってして……?」

 告げた言葉のままアルドが実行し、彼の指先がまだ柔らかい乳首を引っ掻くように刺激を与える。
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