愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
 相変わらずちうちうと吸われ続けている乳首がじんっと熱く痺れはじめ、もっも他の刺激が欲しくて堪らない。

“言葉にしたら、シてくれるのよね……”

 ごくりと喉を鳴らし、そっとアルドの髪を撫でる。
 彼を使って自慰をしている、そんな仄暗さを感じる度に下腹部へと熱が集まるようだ。

「舌も、その……くりくりってやつして欲しい。指は摘まんだりとか」

 言い終わる前にすぐアルドが動く。
 さっきまでただ吸うだけだったのに、舌先で乳首を押し潰すようにされたと思ったら今度はぐにぐにと捏ねるように動いた。

 カリカリと引っ掻くように動いていた指先は先端を摘まみ、軽く捻るようにしながら引っ張られる。
 その強い刺激に私が段々と息を荒げると、少しだけ満足そうにアルドが笑った。

“何よ、余裕ぶって……!”

 その顔を見てじわりと頬が熱くなる。
 一体全体どうしてこんなことになったのか。

 悔しい気持ちになりながら私が彼の下半身へと手を伸ばすと、既に芯を持ちはじめていることに気が付いた。

「ッ」
「アルドはそのまましてて」

 形を確認するように服の上から撫でると彼が息を詰める。
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