愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
 上手く呼吸が出来なくてはふはふと必死に酸素を吸っていると、ちゅぽんと指が抜かれた。

 
「こんなことするのは、俺だけだろ」
「……?」

 はっはっと全身で息をしながらぼそりと呟かれたその言葉に首を傾げる。

「過去も、今も、そしてこれから先もずっとアルドだけに決まってるじゃない?」

 あまりにも当たり前なことを確認され、当然のように肯定する。

「約束したじゃない、私には貴方だけ。貴方にも私だけ、よ」
「そう、だな」

 ふっとアルドの表情がやっと緩まり、そのことにホッとした時だった。 

 ――ぬち、と間髪入れずに音がする。

「あ、……え、待っ……、あぁあっ!?」

 そのままぬぷぷとナカを抉るようにアルドの肉棒が突き挿入れられた。
 ごりごりと内壁を擦られ、その度に結合部から愛液が零れて垂れる。

 自身の愛液でアルドまで濡らしてしまっていると思うと堪らなく恥ずかしく、そしてそれ以上に与えられる快感で体が震えた。

 ゴツゴツと奥を突き上げられると、いつもより深く突き刺さる。

“や、深……っ”

 苦しいくらいの快感に溺れそうになる。
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