愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
 ばちゅばちゅと卑猥な音が部屋に響き、だがその音すら搔き消すくらいの嬌声を上げると、私の背中と肩を強く抱き下からばちゅんと貫くように突き上げられた。


「あ、あぁあ……!」

 びゅくりとナカでアルドのソレが震え、じゅわりと熱がナカに広がる。

“何が不安だったのか、聞かなきゃダメなのに”

 目蓋が重い。
 それに確認したいこともある。
 

 あの場にジークがいた意味を、私に気付いたはずなのに去ってしまったその意味を。

“相談、したいのに”

 そこで私の意識が途切れたのだった。
< 240 / 340 >

この作品をシェア

pagetop