愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
「ダメじゃないだろ、自ら望んだんだから」
「ちが、ちが……わないけど、あぁん」

 相変わらず彼が口付けている乳首も同じタイミングで甘噛みされると、ゾクゾクと快感が背筋を一気にかけ上がり腰がビクンと大きく跳ねる。

「ほら、どうされたいんだ?」
「や、私、私」
「ちゃんと言うまでこのままだけど」
「う、あぁっ」

 体を気遣うような愛撫から強く求めるような愛撫になり、柔肌が強く吸われ所有印が刻まれる。

“どうされたいって言われても”

 わからない、全部気持ちいい。
 彼から向けられる感情も全てが心地よくて、その想いを肌で感じる度にビリビリとした快感と言いようのない喜びが溢れた。

 
「ほら、教えて。もっと気持ちよくなって欲しいんだ」

 もっと、と言われ下腹部が熱を持つ。

「……こっちも、触って」
「あぁ」

 ねだる羞恥から両目をギュッと瞑りおずおずと足を左右に広げると、彼の手のひらがするりと腹部を通り下腹部を撫でる。
 唯一まだ着用していたドロワーズが脱がされ、隠れていた秘部に彼の吐息を感じた。

「胸だけでこんなに零して……やらしいな、セヴィーナは」
「なっ!」
< 333 / 340 >

この作品をシェア

pagetop