愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
 恥ずかしいことを言われ、顔が沸騰しそうなほどに熱くなる。
 だがアルドはそんなことすら楽しそうに口角を上げ――

「ひ、あぁあ!?」

 ちゅ、と私のそこに口をつけた。

「あ、やだっ、きたな、汚いからっ」

 慌てる私を無視し、彼の舌が蜜壺を這う。
 くちゅくちゅとまるで唾液と愛液を混ぜるように動かしながら舌が挿入されると私の体はビクンと大きく跳ねて絶頂まで導かれた。

「あ、あぁっ、ん」

 室内に私の嬌声と、ぐちゅぐちゅとかき混ぜる音が響く。
 ちゅぽんと舌が抜かれるが、休む暇なく今度は指が挿入されナカを再びかき混ぜた。

 内壁を押し、ナカを擦りながら何度も抽挿される。
 抜かれた舌はすぐ上の愛芽を弾き、潰すように押し込まれ甘噛みされると、今達したばかりだというのにすぐにまた私を絶頂へと誘った。


 そんなことを何度か繰り返し、私の口からはもうはふはふとした荒い呼吸しか出なくなった頃にやっとアルドが顔を上げる。

“終わっ……た?”

 呆然としつつ合わない焦点でアルドを見上げると、私の愛液で濡れた唇をぺろりと舐めた。

「ッ!」
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