愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
 そんなアルドは、私がじっと見ていたことに気付くとくしゃりと破顔し、私はその笑顔を見て心臓が痛いくらいに高鳴った。


「もう動いて、その……大丈夫、だから」
「ん」

 呟くようにそう言うと、アルドが短く返事をする。
 そしてゆっくりと腰を全て抜けるぎりぎりまで引き、そのまま軽く浅いところを何度も擦った。

「浅いところも気持ちよさそうだな?」
「あ、あん、あぁあっ」

 腰を掴まれ揺さぶるようにされると、段々と私が求めて腰を動かしているような錯覚に陥る。
 いや、もしかしたら私が腰を動かしているのかもしれない。

「きもち、い……っ」
 
“でも、もっと奥も欲し――”

「ひゃぁあ!」

 ずぱんと突然奥まで貫かれ甲高い声を上げる。
 ばちゅんばちゅんとナカを抉られると、視界の奥がチカチカとした。

「く、俺も気持ちいい……っ、悪い、止まれなっ」
「あ、あぁ、あん、私も、いい……からっ、あッ、ん、そのままっ」

 ゴツゴツと子宮口の中まで抉じ開けるように腰が打ち付けられ、部屋に肌同士がぶつかり合う音がする。
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