愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
さっきまで思い出すだけだった彼の瞳がゆっくりと開かれると、どうして冷たそうなんて思ったのかわからないぐらい穏やかで温かな彼のアーモンドカラーの瞳と目が合った。
「んっ」
そっと顔を引き寄せられちゅ、と軽く唇が重なる。
「アルドって、口付け好きよね?」
「え」
“なんだかんだでしょっちゅうされてる気がするんだけど”
だが当の本人は無意識だったのか、私の言葉にぽかんとし、そしてすぐに頬が真っ赤に染まる。
「え、可愛いわね」
「うるさい」
心からの素直な感想だったのだが、それが逆によくなかったのか顔を隠すようにごろんと背中を向けてふて寝するアルドについ吹き出した私は、そんな彼の背中にぴったりと体をひっつけ顔をぐりぐりと押し付けた。
「ねぇ、そっち向かれると口付け出来ないじゃない」
ねぇねぇとしつこくアルドの背中に甘えていると、はぁ、とわざとらしい大きなため息を吐いて振り返る。
そのまま今度は私から口付けると、また彼の頬に朱が差した。
「やっぱりかわ……んっ」
「仕返し」
「……いいわよ、その勝負乗ってあげるわ!」
「んっ」
そっと顔を引き寄せられちゅ、と軽く唇が重なる。
「アルドって、口付け好きよね?」
「え」
“なんだかんだでしょっちゅうされてる気がするんだけど”
だが当の本人は無意識だったのか、私の言葉にぽかんとし、そしてすぐに頬が真っ赤に染まる。
「え、可愛いわね」
「うるさい」
心からの素直な感想だったのだが、それが逆によくなかったのか顔を隠すようにごろんと背中を向けてふて寝するアルドについ吹き出した私は、そんな彼の背中にぴったりと体をひっつけ顔をぐりぐりと押し付けた。
「ねぇ、そっち向かれると口付け出来ないじゃない」
ねぇねぇとしつこくアルドの背中に甘えていると、はぁ、とわざとらしい大きなため息を吐いて振り返る。
そのまま今度は私から口付けると、また彼の頬に朱が差した。
「やっぱりかわ……んっ」
「仕返し」
「……いいわよ、その勝負乗ってあげるわ!」