愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
「アルド殿下なら、私を無視しないんじゃないかって期待してしまってるからなのかも」
きっと彼なら、呆れて怒ったとしても、あんな視線で見下ろされることはないという説明できない確信があった。
「変なの」
再び私から笑いが漏れるが、さっきとは違うような気がしたのだった。
「ん、んん……」
私が彼のベッドに忍び込んでからどれくらいの時間がたったのか。
“アルド殿下はまだなのかしら”
うっかり寝てしまった私は、ぼんやりとした思考のままゆっくりと目を開きベッドに自分しかいないことを確認する。
「起きたのか?」
「あ、アルド殿下!?」
そんな私に声がかけられ、一気に覚醒した私が慌てて飛び起きると、あの大きな机で書類に目を通しているアルド殿下がそこにいた。
「な、なんでそこに」
「いや、それは俺のセリフだから。なんで俺のベッドにいるんだ」
「私はもちろん夜這いよ」
「ごふっ」
ここで誤魔化してもどうせバレると判断した私が正直にそう告げると、どうやら想定外だったのかアルド殿下が思い切り咳き込む。
「ちょ、大丈夫?」
きっと彼なら、呆れて怒ったとしても、あんな視線で見下ろされることはないという説明できない確信があった。
「変なの」
再び私から笑いが漏れるが、さっきとは違うような気がしたのだった。
「ん、んん……」
私が彼のベッドに忍び込んでからどれくらいの時間がたったのか。
“アルド殿下はまだなのかしら”
うっかり寝てしまった私は、ぼんやりとした思考のままゆっくりと目を開きベッドに自分しかいないことを確認する。
「起きたのか?」
「あ、アルド殿下!?」
そんな私に声がかけられ、一気に覚醒した私が慌てて飛び起きると、あの大きな机で書類に目を通しているアルド殿下がそこにいた。
「な、なんでそこに」
「いや、それは俺のセリフだから。なんで俺のベッドにいるんだ」
「私はもちろん夜這いよ」
「ごふっ」
ここで誤魔化してもどうせバレると判断した私が正直にそう告げると、どうやら想定外だったのかアルド殿下が思い切り咳き込む。
「ちょ、大丈夫?」