愛されていない人質妻ですが、敵国王子の溺愛を所望中!
一方的に重ねるのではなく、受け入れ、求めるような口付けが堪らなく心地いい。
「ん、アルド、もっと」
「……あぁ」
私の唇を割るようにアルドの舌がなぞり、隙間から差し込まれると、すぐに私の舌が彼の舌に絡め取られた。
ちゅくちゅくと音が響き、なんだかその音が現実味を失くす。
思考が鈍り、ふわふわとまるで微睡んでいるような錯覚に陥った。
“気持ちいい”
口付けとはこんなにいいものだったのかとどこかうっとりとしながら彼の背中に回した腕。
イースで木に登った時も思ったが、私とは違うがっしりとしたその体躯を感じ鼓動がどんどん早くなった。
「心臓、早いな」
「ひゃっ!」
深く交わっていた唇が離されたと思ったら、私の胸にそっと手を置いたアルドがしみじみとそんなことを呟き思わず小さな悲鳴を上げる。
「そ、そこ、触って……っ」
「? そりゃ触るだろ。というか今から脱がすし、他のところも全部触ることになるが」
「!?」
まるで当たり前のようにそう告げられてギョッとする。
「セヴィーナだって昨日触ってきただろう」
「たっ、確かにそうなんだけど……っ」
「ん、アルド、もっと」
「……あぁ」
私の唇を割るようにアルドの舌がなぞり、隙間から差し込まれると、すぐに私の舌が彼の舌に絡め取られた。
ちゅくちゅくと音が響き、なんだかその音が現実味を失くす。
思考が鈍り、ふわふわとまるで微睡んでいるような錯覚に陥った。
“気持ちいい”
口付けとはこんなにいいものだったのかとどこかうっとりとしながら彼の背中に回した腕。
イースで木に登った時も思ったが、私とは違うがっしりとしたその体躯を感じ鼓動がどんどん早くなった。
「心臓、早いな」
「ひゃっ!」
深く交わっていた唇が離されたと思ったら、私の胸にそっと手を置いたアルドがしみじみとそんなことを呟き思わず小さな悲鳴を上げる。
「そ、そこ、触って……っ」
「? そりゃ触るだろ。というか今から脱がすし、他のところも全部触ることになるが」
「!?」
まるで当たり前のようにそう告げられてギョッとする。
「セヴィーナだって昨日触ってきただろう」
「たっ、確かにそうなんだけど……っ」