キミのこと、好きでいてもいいですか?

「お、千葉もやってくれるのか?」

「ああ」


千葉くんだった。


「はいはい! 春翔がやるなら、俺もやるー!」

「しょうがないなぁ。あたしもやるわ」


千葉くんに続いて、永倉くんと香菜が立候補した。


みんな……!


「みんな、ありがとう。それじゃあクラス対抗リレーの代表は、橘さんと千葉。永倉、篠崎さんの4人で決定ってことで。さっそく今日の放課後から練習だから、よろしく」


体育祭実行委員の男の子がそう言うと同時にチャイムが鳴り、香菜が私の席までやって来た。


「まさか、美桜がリレーに立候補するなんてね。意外だった」

「ごめん、香菜」

「なんで美桜が謝るの? 誰も手をあげない中で、よくあげたじゃん。えらいよ」


香菜が、私の頭を撫でてくれる。


「あたしは、このメンバーとなら一緒にやりたいって思ったから立候補したの。代表になったからには、1位目指して頑張ろ!」

「うん!」


50m走もだけど、走るのが苦手なのにリレーの代表に立候補しちゃった。


しかも男女混合だから、男の子と一緒に走るなんて不安でいっぱいだけど。


みんなの足を引っ張らないように、これから練習頑張ろう。
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