キミのこと、好きでいてもいいですか?
「……ぷっ。はははっ!」
千葉くんは、お腹を抱えて爆笑していた。
や、やっぱり聞こえてたんだ。
「めっちゃ元気だな、橘のお腹」
うわあ、最悪。よりによって、千葉くんの前でお腹が鳴るなんて……めちゃくちゃ恥ずかしい。
自分の頬が、一気に熱くなるのが分かる。
うう。これはもう、穴があったら入りたい。
こんなことなら早起きして、朝ご飯をちゃんと食べてくれば良かった。
私が、朝食を抜いたことを後悔していると。
「さっきは道でうずくまってたから、心配だったけど。腹の虫が鳴くくらい元気なら、もう大丈夫そうだな」
千葉くんが、私の肩にポンと手を置く。
「なあ、橘さん。手、出して?」
「手?」
何だろう?