キミのこと、好きでいてもいいですか?
「あのとき俺、橘さんにちゃんとお礼を言えてなかったなって思って」
「お礼?」
「うん。俺のこと、好きになってくれてありがとう」
「あ……」
わざわざ、告白のお礼を言ってくれるなんて。
千葉くんって、律儀なんだな。
そういうところ、好きだなあ。
「本当にありがとう」
「……っ」
彼に笑顔でそう言ってもらえて。
このとき、告白して良かったなと初めて思えた。
傷ついたけど、あのとき勇気を出して良かった。
「私も……千葉くんのことを好きになれて、良かったよ」
これは、私の本当の気持ち。
私は今もまだ、千葉くんのことが好きだ。
今日は朝から千葉くんの自転車に乗せてもらったり、キャンディをもらったりして。
今日でまた一段と、千葉くんを好きな気持ちが増したから。
当分の間、この想いはまだまだ消えそうもない。
だから……。
「あの、千葉くん。良かったら……私と友達になってくれませんか?」