キミのこと、好きでいてもいいですか?
反射的に振り返ってみると、私の後ろの席に座っていたのは、なんと千葉くん。
「あれ? もしかして、橘も同じクラス?」
「うん。そうみたいだね、千葉く……」
「え、なになに!? “橘”ってもしかして……春翔が言ってた、最近友達になったっていう女の子!?」
え!?
「ちょっと、柊。お前、橘がまだ話してる途中なのに。何、話に割って入ってきてんだよ。失礼だろうが、このバカ!」
少し怒ったようにそう言い、隣にいる友達の頭を手でパシッと軽く叩く千葉くん。
「痛ってーな! 春翔、今思いきりぶったろ!?」
「はぁ? 軽くだっつーの。ていうか、橘ごめんな? こいつは俺の友達で、同じサッカー部の……」
「初めまして。永倉 柊です。よろしく、美桜ちゃん」