キミのこと、好きでいてもいいですか?

今度は、永倉くんからだった。


【美桜ちゃん、風邪は大丈夫?
明日、お弁当と美桜ちゃんに会えるのを楽しみにしてたけど。無理しないでね!
早く良くなりますように♪】


千葉くんだけでなく、まさか永倉くんにまで気遣ってもらえるなんて。

二人の優しさに、胸の奥が熱くなる。


それと同時に、先日学校での二人との会話を思い出した。


『当日、楽しみにしてるよ』

『俺も俺も! 美桜ちゃんの弁当、すっげえ楽しみー!』


お弁当の話をしたとき、二人はお世辞抜きで楽しみにしてくれていた。


喉の痛みも、だいぶと良くなってきたし。


約束したからには、やっぱり……行きたいな。


千葉くんがサッカーする姿を、久しぶりに見たい。


そして、私の作ったお弁当で千葉くんや永倉くんにほんの少しでも喜んでもらいたい。


なんとなく千葉くんに対して気まずい気持ちがあって、明日行くかどうか迷っていたけど。


大事なのは、私の気持ち。


自分が行きたいかどうかだ。


だったら……。


私はベッドから立ち上がり、自室から1階のキッチンへと向かった。
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