キミのこと、好きでいてもいいですか?
わわわっ! 千葉くんが、私を見てる!?
千葉くんは白い歯を見せて笑うと、私に向かって思いきりガッツポーズをした。
ドキン!
千葉くん……他にもたくさんの女の子が見ているなかで、ちゃんと私に気づいてくれた。
そんな彼に、さっきから胸のドキドキが鳴り止まない。
ああ、私はやっぱり今も千葉くんのことがこんなにも好きなんだと、改めて痛感させられる。
私は、もうとっくに振られてしまっていて。
千葉くんには、他に好きな人がいるってことも知っているけど。
今日、私にお弁当を作って試合の応援に来るように言ったり。
『俺のこと、見てて』って、私に言ってきたり。
大好きな千葉くんの笑顔を、私だけに向けてくれたり。
そんな嬉しいことばかりされたら、千葉くんへの想いがますます加速してしまって。
いつまで経っても、千葉くんへの恋心がなくならなくて困る。