キミのこと、好きでいてもいいですか?
私たちは、4人で並んで歩き始める。
駅から少し歩いた先にある大きな広場には、カラフルな屋台がたくさん並ぶ。
どこからか漂ってくる香ばしい匂いは、たこ焼きや焼きそばの匂いかな?
カランコロンと下駄の音を響かせながら、しばらく足を進めていると。
「あっ!」
私は、いちご飴を売っている屋台を見つけた。
「ねえ、千葉くん。あそこに、いちご飴が売ってるよ」
「あっ、本当だ」
キラキラと、小さな子どもみたいに目を輝かせる千葉くん。
「そういや春翔、いちごが好物だったもんな。いちご飴、食う?」
「へぇーっ。千葉くんっていちごが好きなのね。あたし、4人分買ってこようか?」
「香菜! 私も一緒に行くよ」
私は、屋台のほうへと歩き出す香菜を追いかけた。