キミのこと、好きでいてもいいですか?

支払いを済ませて、屋台のおじさんから串に刺さったつやつやのいちご飴を受け取る。


香菜と私で2本ずついちご飴を持って、千葉くんと永倉くんの元へ向かう。


「あっ! 橘と篠崎」


私たちが戻ると、それにいち早く気づいてくれる千葉くん。


「買ってきてくれてサンキュ。いちご飴、あっちで食べよっか」


他のお客の通行の邪魔にならない場所に移動し、いちご飴を口へと運ぶ。


「ん〜っ」


外の飴がカリっとしていて、中のいちごが甘酸っぱくて美味しい。


「やっば、うまっ。俺もう1本買ってこようかな」

「もう1本って……春翔、また同じの食うのかよ?」


千葉くんがいちご飴をもう一度買いに行き、それを永倉くんが呆れ顔で見ている。

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