【辛口ヒューマンドラマ】私のしあわせな結婚−32
第22話
亜香里《あかり》が家中を暴れまわった事件が原因で、直也《なおや》は家族を連れて家に帰った。
健介《けんすけ》は、危険をさけるために健人《けんと》と生海《いくみ》を連れて家に帰った。
健介《けんすけ》は、亜香里《あかり》に対する怒りをよりいっそう高めたと同時に、実家に帰らないと訣意《けつい》を硬《かた》めた。
まなやはあの時、健人《けんと》が食べていたお肉の揚げ物がないことを菜摘《なつみ》に言おうとしたがうまく言うことができなかった。
菜摘《なつみ》は、まなやが食べる肉の揚げ物を(アラジンの)グラファイトトースターの中に入れっぱなしにしていたことに気がついていなかった。
菜摘《なつみ》がそれに気がついたのは、直也《なおや》の家族たちが帰宅してから数分後であったがもう遅かった。
亜香里《あかり》が家の中で暴れまわった事件を機に、健介《けんすけ》はなおみ方の実家ヘ移ることを考えた。
…………………
話は変わって…
時は、夜10時過ぎであった。
家の広間に亜香里《あかり》が暴れまわったことによって生じたガレキが入っている大きなゴミ袋ふたつがあった。
テーブルには、亜弥子《あやこ》と晃代《てるよ》がいた。
晃代《てるよ》は、1時間ほど前まで尼崎市内《しない》にあるファミレスでひらかれたコーコーの同窓会に出席していた。
菜摘《なつみ》は、部屋に閉じこもっていたのでここにはいなかった。
この時であった。
スーツ姿で黒の手提げカバンを持っている新《あらた》がものすごくつかれた表情で帰宅した。
「ただいま〜」
晃代《てるよ》は、ものすごく怒った声で言うた。
「ただいまじゃないわよ!!こんな遅くまでなにをしていたのよ!!」
新《あらた》は、ものすごくつらそうな表情で言うた。
「ねえさん!!オレは会社で残業していたのだよ!!」
「ウソ言われん!!」
「若い従業員のひとりが大事なデーターをコイに消したトラブルの後始末に追われていたのだよ!!…ったく…最近の若いもんはどこのどこまで甘えているのだ!?…(データーを消したヤツ)の親御《おや》がいいかげんな名前をつけたから(データーを消したヤツ)がおっちょこちょいになったのだ!!」
「そんなにボロクソに言わんでもええやん…」
「ねえさん!!」
「なによ!!」
「そう言うねえさんこそ、キドウシュウセイをしろよ!!」
「やかましい!!」
亜弥子《あやこ》は、怒った声で晃代《てるよ》と新《あらた》に言うた。
「ふたりともやめなさい!!」
亜弥子《あやこ》は、怒った声で新《あらた》に言うた。
「新《あらた》!!」
「なんだよかあさん〜」
「話があるから座りなさい!!」
「話ってなんだよ〜」
「座りなさい!!」
めんどくさい表情を浮かべている新《あらた》は『わかった…』とつぶやきながらイスに座った。
亜弥子《あやこ》は、ものすごく怒った声で新《あらた》に言うた。
「新《あらた》!!」
「なんだよ〜」
「新《あらた》はなにを考えているのよ!?」
「かあさん…」
「新《あらた》は、三重子《まえのよめ》とリコンしてから何年になると思ってるのよ!?」
「おぼえてないよ〜」
「新《あらた》!!」
亜弥子《あやこ》は、ものすごく怒った声で新《あらた》に言うた。
「新《あらた》は、なんで三重子《まえのよめ》と結婚したのよ!?」
「あれは、立浪課長が『幸せになってもいいよ…』と言うたからお見合いしたのだよ…」
「立浪課長が『幸せになってもいいよ…』と言うたから三重子《まえのよめ》と結婚した…なんでそんな軽はずみをしたのよ!?」
「だから、オレはだまされたのだよ!!」
「だまされたって言うけど…」
「三重子《まえのつま》に連れ子が3人いたことは知らなかった…じゃなくて、立浪課長が言わなかったのだよ!!」
「なんでそんないいかげんな人のクチにのったのよ!?」
「だから!!立浪課長が『時間がないから早くしろ!!』と急かしたのだよ!!」
晃代《てるよ》は、よりしれつなにくしみをこめながら言うた。
「立浪課長は、最初から三重子《みえこ》を押し付ける気があったのよ!!うちも新《あらた》と三重子《みえこ》が結婚することは猛反対だったのよ!!」
新《あらた》は、心苦しい声で言うた。
「オレは最初から三重子《まえのつま》と結婚したくなかったのだよ…」
「それじゃあ、なんで断らなかったのよ!?」
「断ったら、お前は出向だとキョーハクされた!!」
「なさけないわねもう!!」
晃代《てるよ》は、テーブルの真ん中に置かれている木の入れ物に入っているぼんち揚げをつまみながら怒った声で新《あらた》に言うた。
「あのね!!この際だから新《あらた》に言うけど、ことはさんとお見合いすることをやめた方がいいわよ!!」
新《あらた》は、ものすごく困った声で言うた。
「お見合いを断れと言うのかよ…」
亜弥子《あやこ》は、困った声で言うた。
「なおみさんはなにを考えているのか分からないけど、1年のうち家に帰宅できるのはだった5日だけ…あとの300日以上はなにをしているのかと言いたくなるわよ〜」
「だから、その間は海外のあちらこちらを回ってお仕事をしているのだよ〜」
「だから、ことはさんはイワマツグループでどんなお仕事をしているのよ!?」
「おかーちゃん!!おちついてよ!!」
「晃代《てるよ》!!」
「ことはさんはイワマツグループのメンバーたちと一緒に行動しているのよ!!」
「それは分かってるわよ!!だけど、あちらこちらを動いている間はどこで寝泊まりしているのよ!?」
「だから!!その間は移動中の専用機《ヒコーキ》や長距離バスの中と滞在先のホテルで寝泊まりするのよ!!」
「だけど…」
「おかーちゃんは、ことはさんがイワマツグループでお仕事をすることがそんなにいかんの!?」
「いかんから言うてるのよ〜」
「それじゃあ、おかーちゃんはどんなお嫁さんを求めているのよ!?…専業主婦と言わないでよ!!」
亜弥子《あやこ》は、つらそうな表情で晃代《てるよ》に言うた。
「専業主婦じゃないとだめなのよ〜」
晃代《てるよ》は、ものすごく怒った声で亜弥子《あやこ》に言うた。
「おかーちゃん!!今は時代が違うのよ!!」
「時代が違うことぐらい分かってるわよ〜…だけど、新《あらた》のお昼のお弁当を作ってくださる人がいなかったら…」
「やかましい!!もういいわよ!!新《あらた》にお嫁さんが来なくなった原因を作っておいてなんなのよ一体!!」
「晃代《てるよ》!!」
「それと、この最近だけど悠伍《ゆうご》も菜摘《なつみ》さんとうまく行ってないことを聞いたわよ!!」
「えっ?悠伍《ゆうご》が菜摘《なつみ》さんとうまく行ってないって…どう言うことよ!?」
「どう言うことって…この最近だけど、悠伍《ゆうご》が着ていた背広のズボンになんかシミのようなものがあったと聞いたわよ!!」
「シミのようなものがあったって!?」
「さあ、それはなにかは知らないけど…」
「晃代《てるよ》!!」
「うちは背広のズボンにシミのようなものがあったと言うただけよ!!そんなに知りたいのであったら悠伍《ゆうご》に聞いてよ!!」
思い切りブチ切れた晃代《てるよ》は、席から立ったあと自分の部屋に逃げ込んだ。
新《あらた》は『もう寝る…』と言うたあと自分の部屋に逃げ込んだ。
ひとり残った亜弥子《あやこ》は、おたついた表情であたりを見渡した。
健介《けんすけ》は、危険をさけるために健人《けんと》と生海《いくみ》を連れて家に帰った。
健介《けんすけ》は、亜香里《あかり》に対する怒りをよりいっそう高めたと同時に、実家に帰らないと訣意《けつい》を硬《かた》めた。
まなやはあの時、健人《けんと》が食べていたお肉の揚げ物がないことを菜摘《なつみ》に言おうとしたがうまく言うことができなかった。
菜摘《なつみ》は、まなやが食べる肉の揚げ物を(アラジンの)グラファイトトースターの中に入れっぱなしにしていたことに気がついていなかった。
菜摘《なつみ》がそれに気がついたのは、直也《なおや》の家族たちが帰宅してから数分後であったがもう遅かった。
亜香里《あかり》が家の中で暴れまわった事件を機に、健介《けんすけ》はなおみ方の実家ヘ移ることを考えた。
…………………
話は変わって…
時は、夜10時過ぎであった。
家の広間に亜香里《あかり》が暴れまわったことによって生じたガレキが入っている大きなゴミ袋ふたつがあった。
テーブルには、亜弥子《あやこ》と晃代《てるよ》がいた。
晃代《てるよ》は、1時間ほど前まで尼崎市内《しない》にあるファミレスでひらかれたコーコーの同窓会に出席していた。
菜摘《なつみ》は、部屋に閉じこもっていたのでここにはいなかった。
この時であった。
スーツ姿で黒の手提げカバンを持っている新《あらた》がものすごくつかれた表情で帰宅した。
「ただいま〜」
晃代《てるよ》は、ものすごく怒った声で言うた。
「ただいまじゃないわよ!!こんな遅くまでなにをしていたのよ!!」
新《あらた》は、ものすごくつらそうな表情で言うた。
「ねえさん!!オレは会社で残業していたのだよ!!」
「ウソ言われん!!」
「若い従業員のひとりが大事なデーターをコイに消したトラブルの後始末に追われていたのだよ!!…ったく…最近の若いもんはどこのどこまで甘えているのだ!?…(データーを消したヤツ)の親御《おや》がいいかげんな名前をつけたから(データーを消したヤツ)がおっちょこちょいになったのだ!!」
「そんなにボロクソに言わんでもええやん…」
「ねえさん!!」
「なによ!!」
「そう言うねえさんこそ、キドウシュウセイをしろよ!!」
「やかましい!!」
亜弥子《あやこ》は、怒った声で晃代《てるよ》と新《あらた》に言うた。
「ふたりともやめなさい!!」
亜弥子《あやこ》は、怒った声で新《あらた》に言うた。
「新《あらた》!!」
「なんだよかあさん〜」
「話があるから座りなさい!!」
「話ってなんだよ〜」
「座りなさい!!」
めんどくさい表情を浮かべている新《あらた》は『わかった…』とつぶやきながらイスに座った。
亜弥子《あやこ》は、ものすごく怒った声で新《あらた》に言うた。
「新《あらた》!!」
「なんだよ〜」
「新《あらた》はなにを考えているのよ!?」
「かあさん…」
「新《あらた》は、三重子《まえのよめ》とリコンしてから何年になると思ってるのよ!?」
「おぼえてないよ〜」
「新《あらた》!!」
亜弥子《あやこ》は、ものすごく怒った声で新《あらた》に言うた。
「新《あらた》は、なんで三重子《まえのよめ》と結婚したのよ!?」
「あれは、立浪課長が『幸せになってもいいよ…』と言うたからお見合いしたのだよ…」
「立浪課長が『幸せになってもいいよ…』と言うたから三重子《まえのよめ》と結婚した…なんでそんな軽はずみをしたのよ!?」
「だから、オレはだまされたのだよ!!」
「だまされたって言うけど…」
「三重子《まえのつま》に連れ子が3人いたことは知らなかった…じゃなくて、立浪課長が言わなかったのだよ!!」
「なんでそんないいかげんな人のクチにのったのよ!?」
「だから!!立浪課長が『時間がないから早くしろ!!』と急かしたのだよ!!」
晃代《てるよ》は、よりしれつなにくしみをこめながら言うた。
「立浪課長は、最初から三重子《みえこ》を押し付ける気があったのよ!!うちも新《あらた》と三重子《みえこ》が結婚することは猛反対だったのよ!!」
新《あらた》は、心苦しい声で言うた。
「オレは最初から三重子《まえのつま》と結婚したくなかったのだよ…」
「それじゃあ、なんで断らなかったのよ!?」
「断ったら、お前は出向だとキョーハクされた!!」
「なさけないわねもう!!」
晃代《てるよ》は、テーブルの真ん中に置かれている木の入れ物に入っているぼんち揚げをつまみながら怒った声で新《あらた》に言うた。
「あのね!!この際だから新《あらた》に言うけど、ことはさんとお見合いすることをやめた方がいいわよ!!」
新《あらた》は、ものすごく困った声で言うた。
「お見合いを断れと言うのかよ…」
亜弥子《あやこ》は、困った声で言うた。
「なおみさんはなにを考えているのか分からないけど、1年のうち家に帰宅できるのはだった5日だけ…あとの300日以上はなにをしているのかと言いたくなるわよ〜」
「だから、その間は海外のあちらこちらを回ってお仕事をしているのだよ〜」
「だから、ことはさんはイワマツグループでどんなお仕事をしているのよ!?」
「おかーちゃん!!おちついてよ!!」
「晃代《てるよ》!!」
「ことはさんはイワマツグループのメンバーたちと一緒に行動しているのよ!!」
「それは分かってるわよ!!だけど、あちらこちらを動いている間はどこで寝泊まりしているのよ!?」
「だから!!その間は移動中の専用機《ヒコーキ》や長距離バスの中と滞在先のホテルで寝泊まりするのよ!!」
「だけど…」
「おかーちゃんは、ことはさんがイワマツグループでお仕事をすることがそんなにいかんの!?」
「いかんから言うてるのよ〜」
「それじゃあ、おかーちゃんはどんなお嫁さんを求めているのよ!?…専業主婦と言わないでよ!!」
亜弥子《あやこ》は、つらそうな表情で晃代《てるよ》に言うた。
「専業主婦じゃないとだめなのよ〜」
晃代《てるよ》は、ものすごく怒った声で亜弥子《あやこ》に言うた。
「おかーちゃん!!今は時代が違うのよ!!」
「時代が違うことぐらい分かってるわよ〜…だけど、新《あらた》のお昼のお弁当を作ってくださる人がいなかったら…」
「やかましい!!もういいわよ!!新《あらた》にお嫁さんが来なくなった原因を作っておいてなんなのよ一体!!」
「晃代《てるよ》!!」
「それと、この最近だけど悠伍《ゆうご》も菜摘《なつみ》さんとうまく行ってないことを聞いたわよ!!」
「えっ?悠伍《ゆうご》が菜摘《なつみ》さんとうまく行ってないって…どう言うことよ!?」
「どう言うことって…この最近だけど、悠伍《ゆうご》が着ていた背広のズボンになんかシミのようなものがあったと聞いたわよ!!」
「シミのようなものがあったって!?」
「さあ、それはなにかは知らないけど…」
「晃代《てるよ》!!」
「うちは背広のズボンにシミのようなものがあったと言うただけよ!!そんなに知りたいのであったら悠伍《ゆうご》に聞いてよ!!」
思い切りブチ切れた晃代《てるよ》は、席から立ったあと自分の部屋に逃げ込んだ。
新《あらた》は『もう寝る…』と言うたあと自分の部屋に逃げ込んだ。
ひとり残った亜弥子《あやこ》は、おたついた表情であたりを見渡した。