君の見えない明日を、君の命に変えることができたなら。
give4.)
「今日の千和はクマがすごい」
「そーゆうの書かなくていいから」
「目の下にヒグマを飼っている」
「飼ってないから」
スラスラと鉛筆を動かしてノートに今日の研究結果を書いていく、研究結果って何って感じだけど。
昨日は上手く眠れなくて朝起きたら目の下がすごかった。寝不足ってこんなに体に変化が来るんだ。
最近は眠れない日が多くて、困る。
「昨日ごめんね、昨日っていうか昨日も」
「あー…ううん、友達と遊ぶの大事だし」
柊真はたまにしかここに来なくなった。
他の友達と遊ぶって言ってたし、病気じゃなくなった体はしたいこともあるのかもしれない。
だから私のことが後回しになっても別にいいし、しょうがない。
少しだけ、寂しいけど。
ごてんっとテーブルに顔を伏せた。
「千和?どうしたの?」
「お腹痛い」
「…大丈夫?」
ペタッとテーブルに右の頬をくっ付けて、海風のせいで髪の毛が舞って視界が悪い。
すっかりここも馴染んで来た、屋根付きのベンチとテーブルはいつも私たちしかいなくて心地いいから。
「こうやって苦しんで死んでいくのかな私…」
ほんのりキリキリするお腹を押さえる。
最近はずっとこうだ、お腹が痛くなる頻度が増えた。
死期が近付いてるのかな。
「でも不思議なんだ、痛みを感じるとね生きてるって思うの。私生きてるんだなーって嬉しくなるの…、死にたいって思ってるのに矛盾してるよね」
痛みだけが私を認めてくれるみたいで、なぜかよかったって心の中で思うの。
私を唯一味方してくれてるみたいな、そんな気がして。
「うん…」
柊真の声がかすかに聞こえた。こんなこと言われても答えようがないよね、何も言えないよね。
「そーゆうの書かなくていいから」
「目の下にヒグマを飼っている」
「飼ってないから」
スラスラと鉛筆を動かしてノートに今日の研究結果を書いていく、研究結果って何って感じだけど。
昨日は上手く眠れなくて朝起きたら目の下がすごかった。寝不足ってこんなに体に変化が来るんだ。
最近は眠れない日が多くて、困る。
「昨日ごめんね、昨日っていうか昨日も」
「あー…ううん、友達と遊ぶの大事だし」
柊真はたまにしかここに来なくなった。
他の友達と遊ぶって言ってたし、病気じゃなくなった体はしたいこともあるのかもしれない。
だから私のことが後回しになっても別にいいし、しょうがない。
少しだけ、寂しいけど。
ごてんっとテーブルに顔を伏せた。
「千和?どうしたの?」
「お腹痛い」
「…大丈夫?」
ペタッとテーブルに右の頬をくっ付けて、海風のせいで髪の毛が舞って視界が悪い。
すっかりここも馴染んで来た、屋根付きのベンチとテーブルはいつも私たちしかいなくて心地いいから。
「こうやって苦しんで死んでいくのかな私…」
ほんのりキリキリするお腹を押さえる。
最近はずっとこうだ、お腹が痛くなる頻度が増えた。
死期が近付いてるのかな。
「でも不思議なんだ、痛みを感じるとね生きてるって思うの。私生きてるんだなーって嬉しくなるの…、死にたいって思ってるのに矛盾してるよね」
痛みだけが私を認めてくれるみたいで、なぜかよかったって心の中で思うの。
私を唯一味方してくれてるみたいな、そんな気がして。
「うん…」
柊真の声がかすかに聞こえた。こんなこと言われても答えようがないよね、何も言えないよね。