君の見えない明日を、君の命に変えることができたなら。
このあとのことはよく覚えてなくて、手術室に運ばれていくお母さんをただ眺めていることしか出来なかった。

震える私の肩をおばあちゃんがなでてくれて、でもそんなおばあちゃんの手も震えてた。


不安で不安で仕方なくて。


死んじゃうかもって思ったら怖くてしょうがなかった。
 
死んじゃうのかな、私も…



私はいつ死ぬんだろう。



急に恐怖が増した気がした。






この日から柊真はあの防波堤に来なくなった。
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