君と僕と傷と。



ねえ、何がつらいってさ、君が僕を必要としてないことなんだよ。



だってさ、君は今僕なしでちゃんと生きているじゃないか。



それがつらかったんだよ。



毎日が当たり前に過ぎていくんだよ。



君が僕を必要としてくれていたら、僕はもっと幸せに生きていけれたのかもしれないな。



なんて、最低な僕は君のせいにしちゃってさ。



なんて最低なんだよなって話だよね。



笑っちゃうよな。



当たり前なんてくそくらえだって思ってる。



君はさ、なんでそんな顔をしているんだよ。



泣かないでよ、僕は君の笑顔が見たかっただけなんだよね。



ねえ、僕たちさ、どこですれ違っちゃったんだろうね。
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