君と僕と傷と。



嫌に思い出す、雨沙の元カレの声。




『雨沙ってさ、気高い女になりたいの?なんでもないって顔してるけどつまんねえ奴だな。おもしろくない』



なんなんだお前は、と思った。



何様なんだ、私の何を知っているんだって感情的になって胸ぐらでも掴んでやればよかったのか。



感情に操られなくなったのはいつごろからだっただろうか。



少し前は感情に振り回されて生きていたはずだった。



いつからこんなに冷めた人間になってしまったのか。



最後に思いっきりわらったのはいつだっただろう。


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