花火のように咲く、君の笑顔が見たいから
星空を二人で見た夜に、彼女の本音を聞いて助けたいと思ったんだ。そして彼女を救うまでは一緒にいてもいいだろうかと…自分に言い訳をした。

想乃が笑顔でいられるように。家族とのわだかまりがなくなるように。本音を話せるような友人がいてくれるように。

そう願って────願い続けて、叶ったんだ。

だからもう俺はもう彼女と話さない方がいい。これ以上…この想いが募らないように、広がらないように。
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