花火のように咲く、君の笑顔が見たいから
心の火花
…ピピ。ピピピピ。
少しずつ大きくなる電子音は耳栓をつけていてもかすかに聞こえてつられて意識がクリアになっていく。
「…ぅ……ん」
朝はどうにも苦手らしく頭がぼーっとしていてパッと起きられない。
それでも早く起きなければと思い頭を無理やり持ち上げて洗面所へと向かった。
顔を洗ったおかげか多少目が覚める。
リビングをこっそりと確認すると昨日争った痕跡が散らばっていてコップが1つ割れていた。お父さんはもう仕事でお母さんからはメモ書きが1つ置かれていた。
[昨日はごめんね。冷蔵庫にご飯があるので食べてね]
暖かい言葉なはずなのに私の頭は冷えきっていて何も嬉しさは感じなかった。いつものように自分が謝りたい時にだけ謝ってまた同じことを繰り返すのだろう。
冷蔵庫を開けて見るとオムライスが作られていてご飯が冷えて少しだけ固まっていた。昨日の空腹はあるものの何だか朝から食べる気にはなれず閉まっておく。
帰ってきてから食べればいいだろう。
今日は確か唯は…朝練があると前に言っていた気がする。帰りは一緒に帰る約束をしてるし久しぶりに一人で行くのもいいだろう。
そんな事をまだぼやけた頭で考えながら私は家を出て学校へと向かった。
学校まで半分以上歩いて…どうしても考えられずにはいられない事があった。
暑い…。暑すぎる。いつもは唯と話していることもあって気が逸らせるけれど一人だと暑さに気を取られてしまう。やっぱり夏は嫌いだ。
「もうー…暑い」
つい独り言を発してしまうがどうせ周りに人はいないだろう。
眠気はとんだものの次は暑さで頭をやられているなかそんな事を考えていると、急に首筋に冷たいものがあてられた。
少しずつ大きくなる電子音は耳栓をつけていてもかすかに聞こえてつられて意識がクリアになっていく。
「…ぅ……ん」
朝はどうにも苦手らしく頭がぼーっとしていてパッと起きられない。
それでも早く起きなければと思い頭を無理やり持ち上げて洗面所へと向かった。
顔を洗ったおかげか多少目が覚める。
リビングをこっそりと確認すると昨日争った痕跡が散らばっていてコップが1つ割れていた。お父さんはもう仕事でお母さんからはメモ書きが1つ置かれていた。
[昨日はごめんね。冷蔵庫にご飯があるので食べてね]
暖かい言葉なはずなのに私の頭は冷えきっていて何も嬉しさは感じなかった。いつものように自分が謝りたい時にだけ謝ってまた同じことを繰り返すのだろう。
冷蔵庫を開けて見るとオムライスが作られていてご飯が冷えて少しだけ固まっていた。昨日の空腹はあるものの何だか朝から食べる気にはなれず閉まっておく。
帰ってきてから食べればいいだろう。
今日は確か唯は…朝練があると前に言っていた気がする。帰りは一緒に帰る約束をしてるし久しぶりに一人で行くのもいいだろう。
そんな事をまだぼやけた頭で考えながら私は家を出て学校へと向かった。
学校まで半分以上歩いて…どうしても考えられずにはいられない事があった。
暑い…。暑すぎる。いつもは唯と話していることもあって気が逸らせるけれど一人だと暑さに気を取られてしまう。やっぱり夏は嫌いだ。
「もうー…暑い」
つい独り言を発してしまうがどうせ周りに人はいないだろう。
眠気はとんだものの次は暑さで頭をやられているなかそんな事を考えていると、急に首筋に冷たいものがあてられた。