花火のように咲く、君の笑顔が見たいから
「唯…!ありがとう!私、ぶつかってくるよ」
口から出た言葉は、思いのほか清々しく響いて心地よさが広がっていく。自分でも驚くほど、自然と浮かんだ笑顔が心を明るく照らしていた。

「うん!行ってこーい!!」
私の背中を思いっきり叩く唯に思わず「ちょっ…痛いって!」と叫ぶけれど、口元は自然とほころんでしまった。

「…ふ、っあはは、もう唯は力加減知らないんだから」
「これくらいの方がいいでしょ?」
「どこがよ!」

唯と笑い合っていると、少しの緊張がほぐれていくようだった。
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