ひとりステージ
「僕は、鴻上くんにお願いして、演劇部を紹介してもらったんです」
「へえ、そうなんですか」
ということは、鴻上くんの知り合いなのかな。
同い年みたいだし、小学校に通っていた頃の同級生とかかも。
「鵜飼くんは、鴻上くんと仲が良いんですか?」
「仲が良いっていうか、協力してもらってるんです」
「協力?」
「はい。緊張すると演技ができなくなっちゃうんで、勇劇部で訓練しないかって」
あらためて考えると、ラッキーだったよね。
だれでも入れるわけじゃない勇劇部に入れてもらえて、さらには、鴻上くんや鳴海くんに協力してもらっているんだもん。
「僕と似てますね。僕、発表とかで前に立たされるのが苦手で、演劇をやれば少しは得意になれるかなって思ったんです」
「そうなんですね!」
わあ、なんだか親近感!
「いつもひとりで発声練習してました。用具室とかで」
「あ、ぼくもしてました! まあ、ぼくの場合は、この学校の書庫でだけど」
「この学校の?」
「あっ……」
しまった! わたしは他校生という設定だった!
「へえ、そうなんですか」
ということは、鴻上くんの知り合いなのかな。
同い年みたいだし、小学校に通っていた頃の同級生とかかも。
「鵜飼くんは、鴻上くんと仲が良いんですか?」
「仲が良いっていうか、協力してもらってるんです」
「協力?」
「はい。緊張すると演技ができなくなっちゃうんで、勇劇部で訓練しないかって」
あらためて考えると、ラッキーだったよね。
だれでも入れるわけじゃない勇劇部に入れてもらえて、さらには、鴻上くんや鳴海くんに協力してもらっているんだもん。
「僕と似てますね。僕、発表とかで前に立たされるのが苦手で、演劇をやれば少しは得意になれるかなって思ったんです」
「そうなんですね!」
わあ、なんだか親近感!
「いつもひとりで発声練習してました。用具室とかで」
「あ、ぼくもしてました! まあ、ぼくの場合は、この学校の書庫でだけど」
「この学校の?」
「あっ……」
しまった! わたしは他校生という設定だった!