ひとりステージ
今日は、これで少し歩いちゃお。
いつもなら着がえて終わりだけど、このくらい控えめな格好ならちょっとくらい校内を散歩しても大丈夫だよね。
放課後だし、目立たないはず。
帳簿に名前を書いて、衣装室を出る。
校舎の外には、噴水やお花畑がある庭園があって、そこをぶらぶら。
今は四月の下旬だから、色とりどりのお花が咲いている。
とってもきれい。いいにおいだなぁ。
「やば、急げ!」
お花のにおいがまじったさわやかな空気を感じ取っていると、焦るような男の子の声が聞こえてきた。
なんだろう。
声がしたほうをふり返ったとき。
「早く早く」
「おれもですかー?」
「あったりめぇだ!」
「ショートカットしよう」
目の前に、四人の男の子たちが降ってきた。
あまりに突然で、あまりに色とりどりの髪色を持った男の子たちで。
まるでマンガのワンシーンのような。
花びらが落ちるように、本当に降ってきた、と思ってしまったんだ。
いつもなら着がえて終わりだけど、このくらい控えめな格好ならちょっとくらい校内を散歩しても大丈夫だよね。
放課後だし、目立たないはず。
帳簿に名前を書いて、衣装室を出る。
校舎の外には、噴水やお花畑がある庭園があって、そこをぶらぶら。
今は四月の下旬だから、色とりどりのお花が咲いている。
とってもきれい。いいにおいだなぁ。
「やば、急げ!」
お花のにおいがまじったさわやかな空気を感じ取っていると、焦るような男の子の声が聞こえてきた。
なんだろう。
声がしたほうをふり返ったとき。
「早く早く」
「おれもですかー?」
「あったりめぇだ!」
「ショートカットしよう」
目の前に、四人の男の子たちが降ってきた。
あまりに突然で、あまりに色とりどりの髪色を持った男の子たちで。
まるでマンガのワンシーンのような。
花びらが落ちるように、本当に降ってきた、と思ってしまったんだ。