シャンパンをかけられたら、御曹司の溺愛がはじまりました
 乗り上げてきた颯⽃が⼀花の⽿を⾷む。

「んんっ」

 くすぐったくてぞわぞわして、⾝を縮める。そこに⼿の愛撫が加わる。肩や胸をなでられ、カットソーの裾から⼿が⼊ってくる。
 肌の表⾯をすっとなでた⼿は背後に回り、ぷつりとブラジャーのホックを外した。
 胸が解放される感覚があり、その膨らみに⼿が伸びてくる。
 やわやわと揉まれ、先端を指先でいじられた。

「あぁ……んっ」

 胸をさわられているのに、ずくんとお腹の奥に快感が届いて、嬌声が漏れる。
 さらに、颯⽃が⽿の⽳に⾆を出し⼊れするから、くちゅくちゅと淫靡な⽔⾳が響き、とろりと蜜があふれてきたのを感じた。

「これだけで感じてるのか? かわいいな」

 彼が⽿もとでささやく。その吐息がかかって、ぴくんと反応してしまう。
 ⼀花は⾃分の⽿を押さえ、つぶやいた。

「もう⽿はだめです……」
「だめなのか? じゃあ、今度はこっちだな」

 低く笑って、颯⽃は⼀花のジーンズに⼿をかけた。
 ボタンとファスナーを外すと、下着ごと⼀気に脱がされる。
 先ほどまで⽿もとで聞こえていたようなくちゅっとした⾳がして、⼀花の頬は⾚く染まった。
 そんな⾳がするほど濡れていたのだ。
 颯⽃の⼝端がクイッと上がる。
 頬を染めて潤んだ⽬で⾃分を⾒る⼀花に、颯⽃はくっと喉奥を鳴らした。
 顔を近づけてきて、⼀花の唇にキスをする。

「かわいい」

 キスの距離のままささやかれて、⼀花はますます⾚くなる。
 颯⽃は彼⼥の頰から⾸筋をするりとなで、⼿のひらで胸の先を転がしながら、何度も⼝づけてきた。
 その合間に「かわいい」「好きだ」と繰り返すので、⼀花の頭は爆発しそうになった。
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