情炎の花〜その瞳に囚われて〜
怖いと思っただろうか…
目が覚めたら俺から逃げたいと思うだろうか。

あの時、刺された傷を見て万が一を想像して怖くなった。

初めて怖いと思った。
凪を失う事がこんなにも…

それでもやっぱりそばにいて欲しい。
また危ない目に合うかもしれないとしても…

凪…

そして二日目、凪は目を覚ました。

夢を見ていたらしく俺を好きだと言った。
夢の中だと思って言った言葉だとしても、嬉しくて仕方がなかった。

凪は寝ぼけていたからか、俺をいきなり呼び捨てにするわ、危ないから逃げろだの、プンプン怒っていた。

まさか俺の仕事、気付いてないのか?
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