情炎の花〜その瞳に囚われて〜
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「おい。ここか?」
俺と彪はその日のうちに、凪に教えてもらった住所までやってきた。
「いや、俺もいつも途中までしか送った事なかったから…ここで合ってる?」
今俺たちの前には、今にも崩れ落ちそうなそれはそれはだいぶ年期の入った二階建てのアパートが建っている。
松田が住所のメモを見て、携帯のマップを確認してアパート名も見る。
俺たちも見る。
やっぱりここだ。
「嘘だろ? ここにずっと一人で?」
彪が昔住んでいた所もなかなかだが、ここは更に上回ってる。
「行くぞ」
「あ、ああ。そうだな」
202号室。
預かった鍵で中に入る。
「ニャー」
良かった。生きてる。
言った通り本当にヒョウ柄だ。
「お前がヒョウだな?」
俺はしゃがんで話しかけた。
「ニャー」
「ははは! 返事した! かわいいな。俺と同じ名前だぞ?」
「んとによ。何でお前と同じ名前なんだよ」
「んな、知らねぇよ! いーだろ別に」
「苛つくな。お前、名前変えろ」
「おい。ここか?」
俺と彪はその日のうちに、凪に教えてもらった住所までやってきた。
「いや、俺もいつも途中までしか送った事なかったから…ここで合ってる?」
今俺たちの前には、今にも崩れ落ちそうなそれはそれはだいぶ年期の入った二階建てのアパートが建っている。
松田が住所のメモを見て、携帯のマップを確認してアパート名も見る。
俺たちも見る。
やっぱりここだ。
「嘘だろ? ここにずっと一人で?」
彪が昔住んでいた所もなかなかだが、ここは更に上回ってる。
「行くぞ」
「あ、ああ。そうだな」
202号室。
預かった鍵で中に入る。
「ニャー」
良かった。生きてる。
言った通り本当にヒョウ柄だ。
「お前がヒョウだな?」
俺はしゃがんで話しかけた。
「ニャー」
「ははは! 返事した! かわいいな。俺と同じ名前だぞ?」
「んとによ。何でお前と同じ名前なんだよ」
「んな、知らねぇよ! いーだろ別に」
「苛つくな。お前、名前変えろ」